新安など韓国の干潟4カ所、ユネスコ世界自然遺産に

 「韓国の干潟」(Getbol、 Korean Tidal Flats)がユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産に登録された。中国の福州で開かれている第44回世界遺産委員会(WHC)は26日午後7時30分(韓国時間)、こうした決定を下した。2007年の「済州・火山島と溶岩洞窟」に続いて14年ぶりに登録される、韓国では2例目の世界自然遺産だ。石窟庵など世界文化遺産まで含めた世界遺産としては韓国15例目。地球上で世界自然遺産に登録された場所は、これまでにおよそ210カ所になる。 ■国力ランキング世界1位は米国、韓国8位…日本は?  今回登録された「韓国の干潟」は忠清南道舒川、全羅北道高敞、全羅南道新安、全羅南道宝城・順天の計4カ所にある干潟を一つにまとめた遺産だ。広さはおよそ1300平方キロメートルで、このうち新安の干潟が1100平方キロメートルと最も広い。全て湿地保護地域に指定されている。ミヤコドリ、コウノトリ、ナベヅルなど絶滅の危機にある水鳥22種類と海洋無脊椎動物5種類が生息している、貴重な生物種の宝庫でもある。

  世界遺産委員会は「韓国の干潟」について「地球の生物多様性の保存のため、世界的に最も重要な意味ある生息地の一つで、特に絶滅の危機にある渡り鳥の経由地として価値が高く、卓越した普遍的価値が認められる」と評価した。

  「韓国の干潟」が世界遺産になるまでにはかなりの紆余(うよ)曲折があった。文化財庁は2018年1月に登録申請書を提出したが、修正が必要という世界遺産センターの検討意見に基づき、19年1月に申請書を再提出した。国際自然保存連合(IUCN)は、現場の実査と検討を経て今年5月に「遺産区域と緩衝区域が十分でない」という理由で差し戻し意見を出し、登録されるかどうか不透明だった。文化財庁が各自治体と海洋水産部(省に相当)の協力を得て「世界遺産区域の拡大計画」を各委員国に説明したことにより、わずか2カ月で「登録」へと方向を変えることができた。

  世界遺産委員会は、登録決定と共に▲遺産の卓越した普遍的価値を強化するため、2025年までに遺産区域を拡大すること▲追加登録される地域を含め、連続遺産の構成要素間の統合管理システムを構築すること-などを勧告した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/07/27/2021072780036.html

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