北朝鮮、7回目の核実験へ起爆装置試験=韓国大統領室

 韓国大統領室は25日、北朝鮮が咸鏡北道の豊渓里ではない別の場所で7回目の核実験に向けた「核起爆装置」の作動試験を行っている状況が探知されていると発表した。金泰孝(キム・テヒョ)大統領室国家安保室第1次長は同日の記者説明で、「豊渓里の核実験場の動向を注視している。一両日中に核実験が行われる可能性は低いが、その後の時期には十分に可能性があるとみている」と説明した。北朝鮮は新型コロナ拡大で全国の市・郡を封鎖した状況にもかかわらず、7回目の核実験に向けた準備を続けていることになる。

  通常核起爆装置の作動試験は核爆弾開発に向けた必須の手順だ。高性能爆薬を爆発させ、正確なタイミング(100万分の1秒)で核物質が核爆発を起こす条件を整えるもので、核実験前に実施される。北朝鮮は1980年代から2000年代初期、半ばまで130回の起爆装置試験を実施した。その後、北朝鮮は2006年10月に行った初の核実験を含む6回の核実験を実施した。

  金次長は7回目の核実験の時期について、「分からない。たぶん北朝鮮の指導部も決めていないだろう」としながらも、「起爆装置試験を既に過去数週間で数回、継続的に実施していることからみて、北朝鮮なりに希望する規模と性能を評価する核実験に向け、最後の準備段階が迫っている」との認識を示した。

  韓国の軍・情報当局がつかんだ北朝鮮の起爆装置実験は小型戦術核弾頭用の起爆装置を開発することが目的である可能性が高い。核技術専門家の李春根(イ・チュングン)科学技術政策研究院名誉研究委員も「小型戦術核などに改善された起爆装置を使うためには、核実験前に起爆装置試験を十分に行わなければならない」と指摘した。  韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ研究委員は「北朝鮮がこれまでに開発した核ミサイルは韓米ミサイル防衛網で迎撃される可能性が高いため、火星17型や極超音速ミサイルなどの新型ミサイルは速度が向上したか、変速軌道が可能なように開発された」とし、そうした新型ミサイルに対応する新たな規格の核弾頭が必要になっていると分析した。現在行われている起爆装置試験が火星17型など大陸間弾道ミサイル(ICBM)用の高威力大型核弾頭に関連している可能性もある。 キム・ミョンソン記者

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/05/26/2022052680915.html

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