韓国のコメがUAEの国民の主食になる?

 中東の砂漠で、韓国の技術で栽培した稲が黄金色に揺れる様子を見る日が来るのだろうか。

  農村振興庁は29日、韓国が開発した乾燥地域用のイネの品種「アセミ」をアラブ首長国連邦(UAE)の砂漠地域で試験栽培し、初の収穫を控えていると発表した。昨年11月に1890平方メートルの面積に種をまき、来月5日に収穫を控えているが、数量予測の結果、10アール当たり763キログラム水準で、国内での栽培より40%ほど多いことが分かった。キム・ギョンギュ農村振興庁長は「砂漠でアセミ品種の可能性を確認し、種まきから収穫までイネの栽培の全過程を実証し体系化したという点で意味がある」と述べた。

  UAE稲作プロジェクトは2018年、韓国・UAE首脳会談でUAEの要請によって始まった。UAEは国民1人当たりのコメ消費量が年間95キログラムほどで、韓国の1.5倍になるが、国土の97%が砂漠であるため、近隣のインドとパキスタンから全量を輸入している。

  しかし、中東情勢が不安定になり、輸入ルートが脅かされると、UAEは今後発生する恐れのある食糧難に備え、自給自足の体制を構築できる稲作の技術を伝授してほしいと韓国に要請した。これに対し農村振興庁は、全羅北道金堤市に砂漠と同様の環境をつくり、アセミ品種のイネを試験栽培した上で、今回UAE現地でコメの収穫に成功することとなった。

  しかし、常用化まではまだ遠い。海水を淡水処理して農業用水として使ったところ、水代が非常に高く、経済性が確保できなかったからだ。海水を除塩処理した用水の費用は1ヘクタール当たり2000万ウォン(約175万円)で、コメの生産額(1ヘクタール当たり565万ウォン=約49万円)を大幅に上回る。農村振興庁は、今回実施した1回目の試験栽培の結果を基に、2回目の試験栽培に着手し、水の使用量を減らして経済性を高める方法を研究する計画だ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/29/2020042980320.html

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