【萬物相】「韓国人」であることを誇りに思えるようにしてくれた人々

 2009年10月にフランスのパリで体験した「ニュイ・ブランシュ(nuit blanch)」の夜が忘れられない。市民たちが文化芸術公演を楽しんで夜を明かす「白夜祭」なのだが、その年の祭りの主人公はサムスンだった。サムスンはノートルダム大聖堂の裏でサムスンの発光ダイオード(LED)製品により彩られた超大型ライティング・ショーを行い、感心を集めた。パリ市民たちは皆、サムスンが配った赤いハート形のLEDバッジを胸に付け、祭りを楽しんだ。当時パリ特派員だった記者も韓国人であることをひたすら誇らしく思った夜だった。

  10年ほど前、オランダのアムステルダム・スキポール空港近くにあるサムスン電子欧州物流センターに行ったことがある。向こう側の端が見えないほどの物流倉庫にサムスンのテレビが山のように積まれていた。案内人は「1週間ですべて売れていく」と話して、記者をあらためて驚かせた。このように広まったサムスンのテレビはディズニーランド・パリのホテルの客室、パリのポンピドゥー・センター、豪華クルーズ船の客室などに置かれ、大韓民国を知らしめている。

  数年前、韓国外交部が世界17カ国の男女成人の6000人を対象に「韓国と言って最初に思い浮かぶイメージ」を尋ねた。すると、1位が「テクノロジー」、2位が「サムスン」だった。サムスンの携帯電話や家電製品がテクノロジー強国というイメージの構築に決定的な影響を及ぼしたのだ。世界の最貧国が半世紀でテクノロジー強国というイメージを持たれるようになったのは、サムスンの功労が決め手だったと言っても過言ではないだろう。 ■サムスンは2020年ブランド価値世界5位…トップ10は?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/30/2020103080040.html

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