現金好きな日本人…コロナ渦でも1万円札の流通5%増

 日本の1万円札の流通量が、新型コロナの流行期間中に急増したことが判明した。毎日新聞は27日、「新型コロナウイルス禍の下、日本でもキャッシュレス決済が定着してきた。(しかし)現金全体の流通量は増加の一途をたどっているという」として、このように報じた。 ■韓国はコロナ時代に住みやすい国5位…TOP10は?  日銀の集計によると、2020年末基準で1万円札の流通量はおよそ110兆円。前年同期比でおよそ5.3%増えた。1万円札の流通量が1年間で5%以上増えたのは、2015年以来5年ぶりだ。紙幣全体の流通量はおよそ118兆3000億円と集計された。事実上、市中に出回る紙幣の大半が1万円札ということになる。

  現金に対する愛情が深い日本で昨年、キャッシュレス決済の比率は全体の30%にまで増加した。2015年に比べ10%ほど増えた数値だ。日本政府が「2025年キャッシュレス決済40%」を目標に普及事業を推進している上、昨年からのコロナ禍で実店舗を訪れることが減る一方、電子商取引は増えたおかげだ。

  こうした中でも日本人がより多くの1万円札を求める理由は、超低金利と災害に対する不安感のせいだと解釈されている。銀行に預けても利子が付かないとあって、現金を引き出して家に保管する「タンス預金」の需要が増えたという。ニッセイ基礎研究所の上野剛志・上席エコノミストは「銀行にお金を預けても利息がほとんど増えないため、現金を家で保管する『タンス預金』が増えている」「コロナ禍で外出を極力、抑制しようという意識が働く中、何度も銀行などに行かなくてもいいように(中略)現金を引き出しておく人が増えているのでしょう」と毎日新聞に語った。

  また日本人の間で、現金が最も安定しているとの認識が根強い点も影響を及ぼしているとの分析がある。財務省が今年1月から3月にかけて全国の15-79歳1222人を対象に実施したアンケート調査では、回答者の40%がタンス預金をする理由として「非常時にクレジットカードや電子マネーは使えなくなる可能性がある」という点を挙げた。

  一方、キャッシュレス決済が普及した影響で、1000円札の流通量は減っていることが判明した。昨年末の時点における1000円札の流通量は4兆5000億円で、前年同期比0.3%の減となった。外出が減り、レストランやカフェなどのオフライン店舗でお金を使うことが減ったからだと分析されている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/08/28/2021082880013.html

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