先端兵器への集中がかえって毒に? 最強米国が戦争に勝てない理由(上)

 米国は歴史上最も強力な国だ。「唯一のスーパーパワー」「冷戦の勝者」「超大国(hyperpower)」「あらゆるスペクトラムの支配者(full-spectrum dominance)」など、米国を指す表現は多い。ところが、実際の戦争の成績表を見ると情けない。

  ニューヨーク州立大学オルバニー校の歴史社会学者、リチャード・ラックマン教授は「1945年以降、米国が戦った主な戦争(韓国、ベトナム、湾岸、イラク、アフガニスタン)の中で明白な勝利は、クウェートに侵攻したイラクを撃退するという限定的な目的の戦争だった、ブッシュ・シニア時代の1991年の湾岸戦争だけ」と指摘した。そして「超軽量級」のドミニカ共和国(1965)、グレナダ(1983)、パナマ(1989)に侵攻して勝った。このほかシリア・アフリカ・イエメン・リビアなどにも米軍を派兵したが、内戦に巻き込まれ、何ら成果なく撤収した。

  ドナルド・トランプ前大統領は就任1カ月後の2017年2月、「私が高校、大学のころは皆『われわれは絶対に戦争で負けない』と思っていた。ところが今ではさっぱり勝てない。吐き続けるかのように戦い続けるばかりだ」とし「今後はうんざりするほど勝てるようにする」と語った。だが、実際には変わっていない。なぜスーパーパワーの米国はこれ以上勝てないのだろうか。

  ラックマン教授は今年4月18日、ロサンゼルス・タイムズ紙に寄稿した「なぜ歴史上最も強力な国が戦争で負け続けるのか?」というタイトルの記事で、その原因として▲戦争の様相が変わったにもかかわらず、先端兵器の開発にばかりこだわる米国防総省▲戦死者の数に対する米国社会のデリケートな反応▲戦地の住民との乖離(かいり)-などを挙げた。 ■「2021年世界の軍事力ランキング」米国1位、韓国6位、日本?

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/08/24/2021082480103.html

コメント

このブログの人気の投稿

MBNの業務停止効力中断

「19世紀式の自主にかまけた586世代、20?30代の登場が望まれる」

韓国政府の救援隊がラオスに出発 医療スタッフら20人